令和6年12月から、新柏一丁目地区の民生委員を引継いで半年あまり経過しました。
柏市の声掛け訪問事業にも今回初めて参加し、5月中旬から6月末にかけて75歳以上の住民の方々のお宅に訪問させていただきました。まさに額に汗して歩き回りましたが、皆さんと顔を合わせて直接お話を伺うことで生活の背景や課題を知ることができ、民生委員としての自覚がやっと目覚めてきたと感じる今日この頃です。
それ以前に消費生活コーディネーターを務めたり、地域の行事にボランティアとして参加するなど、地域の皆さんにお目にかかる機会もあったのですが、厚生労働大臣からの委嘱を受けた民生委員という立場になると、また新たな関わり方が生まれます。
民生委員は守秘義務があるため、訪問先で健康状態の確認や生活上の困りごとなどご相談を伺うこともあります。初対面の私が立ち入ったことを伺って良いのかと、当初は戸惑いもありました。しかしご挨拶に伺う先で「大変ですね、ありがとう」と労ってくださる方が多いのは、これまでの先輩委員が誠実に対応してきたお陰で、民生委員の活動に対する信頼が支えになっていると感じています。
増尾地域では、農業を営むなど先祖代々の土地に住み続けている世帯も少なくないですが、新柏寄りになると集合住宅も多い住宅地で、柏市以外からの転入者が大半を占めているように感じます。個々のお話を聞いているとルーツは様々ですが、仕事や結婚等、何か縁があって住みはじめ、結果的にここが気に入って永住の地となっている方が多いのが印象的です。
都心にもほど近く、通勤や生活に便利なだけでなく自然も豊かなこの地域は、どの住民にとっても住みよい町と言えるのではないでしょうか。それが今後も皆の「ふるさと」として愛されるには、利便性や環境はもちろんですが、ご近所が見守り助け合う温かい関係をつなぎ、必要に応じた行政のサポートがスムーズに受けられることも大事な要素と考えています。
まだまだ駆け出しの新米民生委員で、ひとりでは対応に苦慮することも多いのですが、頼りになる先輩委員からのアドバイスを受けながら、自分を含め誰もが高齢になっても同じ場所で安心して住み続けられるよう、お手伝いができたら光栄です。どうぞよろしくお願いいたします。
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